将棋プロ棋士ハイライト局面ブログ|名手絶妙手鬼手奇手好手

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将棋局面|升田幸三vs木村義雄1951-05-02名人戦4局|その1 升田流筋違い角向飛車

1951-05-02第10期名人戦七番勝負第4局*「升田幸三八段」vs「木村義雄名人」 升田幸三八段が名人戦で指した珍戦法を振り返る。角換わりから▲4五角と「筋違い角」を打った将棋。 先手升田挑戦者の奇抜な手がでる。 ▲8八飛 升田流筋違い角向飛車 結果は木村名…

将棋局面|升田幸三vs木村義雄1951-05-02名人戦4局|その2 木村、攻めの好手

1951-05-02第10期名人戦七番勝負第4局「升田幸三八段」vs「木村義雄名人」 後手は攻めたいが、うっかり攻めると反撃が厳しい。 巧い攻めがあった。 △1五角 木村、攻めの好手 端角打ち 桂馬の頭に3六歩が第一感だが、4五桂、3七歩成、1六角と軽く指されて反撃…

将棋局面|升田幸三vs木村義雄1951-05-02名人戦4局|その3 升田がしびれた木村名人の好手

1951-05-02第10期名人戦七番勝負第4局「升田幸三八段」vs「木村義雄名人」棋譜 升田八段が▲筋違い角からの向い飛車という派手な戦法を披露した。ところが、木村名人がうまく対応して思うようにいかなかった。 後手の次の手は、升田八段は見落としていたと思…

将棋棋士名言|升田幸三「人生は将棋と同じで、読みの深い者が勝つ」

「人生は将棋と同じで、読みの深い者が勝つ」 升田先生、浅い読みで生きている私には痛いお言葉です。

将棋局面|佐藤天彦vs豊島将之2015-04-30棋聖戦挑戦者決定戦|凄い手段 豊島が三度目のタイトル挑戦

2015年4月30日 第86期棋聖戦挑戦者決定戦 佐藤天彦八段 対 豊島将之七段 棋譜 △6四飛と歩をはらって出たところ。後手ペースに見えたが、ここから豊島七段の反撃が凄かった。 ▲8五銀△同香▲7七桂 凄い手段 豊島が三度目のタイトル挑戦 このブログは速報性が…

将棋局面|森内俊之vs村山慈明2014-4-30棋聖戦挑決|森内の用意

2014年4月30日 第85期棋聖戦挑戦者決定戦 森内俊之竜王・名人 対 村山慈明七段 棋譜 村山慈明七段タイトル初挑戦なるかという一局だった。手堅く▲7八金と上がって居飛車穴熊のにおいがする局面。 △2四歩▲同歩△同角 森内の用意 意表の仕掛け 金銀が下の状…

将棋局面|森雞二vs畠山鎮2013-04-28NHK杯|急所の好手順 森が圧巻の指しまわし

2013年04月28日 63回NHK1回戦第4局 森雞二 九段vs畠山鎮 七段 棋譜 変った出だしから▲角交換向い飛車。桂馬で8五の歩を取って開戦。 先手の次の手に「ここか」と感心した。 ▲1五歩△同歩▲1三歩△同香▲2五桂 端が急所の好手順 森が圧巻の指しまわし ハイラ…

将棋局面|大山康晴vs中原誠1972-04-27名人戦3局|大山会心の大好手

1972/04/27~28 第31期名人戦第3局 先手:大山康晴名人 後手:中原 誠十段・棋聖 棋譜 大山康晴名人が名人を失ったシリーズでの勝局から。 ▲四間飛車△棒銀だが、▲5八銀と引いたり△3三銀と上がっているのが変わっている。△7二飛と金取りに寄った1図で先手…

将棋局面|中原誠 vs 米長邦雄 1979-04-26 名人戦|伝説の絶妙手 中原の名局

1979-04-26 第37期名人戦七番勝負第4局「中原 誠名人」vs「米長邦雄棋王」 先手足らないかと思われるとき、後々語り継がれる絶妙手がでた。 ▲5七銀 伝説の絶妙手▲5七銀 中原の名局 ▲5七銀が絶妙手。棋書ではよく出てきて、何度見ただろう。まさにハイライト…

将棋局面|森内俊之vs羽生善治2005-04-25名人戦2局|その1 森内名人の妙手

森内俊之vs羽生善治2005-04-25名人戦2局 棋譜 △4五歩と角の利きを遮断され、先手が受けにくいように見えたが・・・。 ▲4八金 森内名人の妙手 ▲4八金が妙手だった。次に6七成銀がきつい局面だが、そっぽに行かせて手を稼いだ。△4八同成銀に▲6六香と打ち攻守…

将棋局面|森内俊之vs羽生善治2005-04-25名人戦2局|その2 森内の名局 終盤の妙手と寄せの好手

森内俊之vs羽生善治2005-04-25名人戦2局 棋譜 6三の駒は成香。ここから意外な寄せがあった。 ▲7三成香 森内の名局 終盤の妙手と寄せの好手 ▲7三成香! と捨てるのがわれら凡人には見えない寄せ。 同銀は5二角成がひどく、△同桂だがそれでも▲5二角成がき…

将棋局面|羽生善治vs森内俊之2012-04-24名人戦2局|羽生の受けの好手

2012-04-24第70期名人戦七番勝負第2局「羽生 善治二冠 」vs「森内 俊之名人 」 棋譜 角換り腰掛銀から後手が飛車斬りの強攻をした。△6七桂の打ちこみが来たところ、対処が冷静だった。 ▲7八飛 羽生の受けの好手 ▲7八飛が面白い受けで好手。玉飛金銀が並…

将棋局面|谷川浩司vs中原誠1985-04-24名人戦3局|中原、攻めの妙手

先手:谷川浩司名人 後手:中原 誠王将・王座1985/04/24第43期名人戦3局 後手がどう攻め続けるかとういう局面。 △7五銀 中原、攻めの妙手 歩頭の銀打ち 5九角とか3九角とか、私が考えるダサい攻めではやられてしまうのだろう。 △7五銀! ガツンと音がするよ…

将棋局面|森内俊之vs羽生善治2013-04-23名人戦2局|森内は堂々と…

2013-04-23第71期名人戦七番勝負第2局 森内俊之名人 vs 羽生善治三冠 棋譜 相掛かり▲3六銀戦法で、銀を腰掛け銀に繰り替えて穴熊にした。 先手9筋が嫌味だが・・・。 ▲9四歩△9七歩▲同香△8五桂▲9六香 森内は堂々と端歩を伸ばす 動かせて勝つ名人芸 森内…

将棋局面|藤井猛vs先崎学1998-04-19NHK杯|藤井システムでの巧みな手順

1998/05/17第48回NHK杯戦1回戦第07局「藤井 猛六段」vs「先崎 学六段」棋譜 藤井猛六段時代の棋譜から。 ▲四間飛車「藤井システム」で、△穴熊模様だったが左美濃に組んだ。1図から5手先までが面白かった。 ▲2三歩△同玉▲2四歩△同玉▲4七歩 藤井システ…

将棋局面|中原誠vs大山康晴1972-04-18名人戦2局|大山の有名な玉逃げの絶妙手

1972/04/18~19名人戦第2局 先手:中原 誠十段・棋聖 後手:大山康晴名人 棋譜 大山康晴名人の有名な絶妙手を振り返る。 △中飛車▲棒銀の将棋。1図は超有名な局面。 △8一玉 大山の有名な玉逃げの絶妙手 △8一玉!!!と危なそうなところに逃げるのが絶妙手。…

将棋局面|米長邦雄 vs 升田幸三 1972-04-18 十段戦|その1 勃発

1972/04/18第11期十段戦リーグ*「米長邦雄八段」vs「升田幸三九段」 8二の飛車を△3二飛と振ったところ。升田九段らしい変わった陽動振飛車だった。普通は、先手はどう囲うのかというところだが。 ▲6五歩△同歩▲ 同桂△ 同桂▲9一角成 米長意表の開戦 戦争が…

将棋局面|米長邦雄 vs 升田幸三 1972-04-18 十段戦|その2 ええっ!?ここで・・・  米長の妙手

1972/04/18第11期十段戦リーグ 「米長邦雄八段」vs「升田幸三九段」 別ページ「勃発」のつづき。6五の桂馬で5七の銀を成らずでとった局面。金取りだから、ふつうは「先手」であるが・・・。 ▲6六香 ええっ!? ここで香打ち!? 米長の妙手 私は上記のご…

将棋|加藤一二三vs谷川浩司1983-04-13名人戦1局|谷川、名人戦初登場

1983-04-13第41期名人戦七番勝負第1局「加藤一二三名人」vs「谷川浩司八段」 棋譜 矢倉戦で、加藤名人の▲スズメ刺しに対し、谷川八段は7三銀型からのスズメ刺しという趣向。 後手番ながら谷川八段が先攻して、▲9七歩と受けたところ。このあとも谷川流らし…

将棋棋士名言|升田幸三「勝負は、その前についている」

「勝負は、その前についている」 升田幸三先生の名言。 普段の勉強や研究が大切。 勝負の世界に限ったことではなく、身に染みるお言葉。

将棋局面|森内俊之vs羽生善治2012-04-10名人戦1局|森内、巧妙な攻め

2012-04-10 第70期名人戦七番勝負第1局 「森内 俊之名人 」vs「羽生 善治二冠 」棋譜 森内俊之名人の防衛戦で、うまい攻めを見た。 矢倉▲4六銀戦法から先手が穴熊に組んだ将棋。 1図は後手が4筋に壁を造り、先手の攻めが難しいように見えたがうまくさば…

将棋|中原誠vs大山康晴1986-04-10名人戦1局|名人芸の応酬を見た

1986/04/10第44期名人戦七番勝負第1局*「中原 誠名人」vs「大山康晴十五世名人」 棋譜 中原誠名人防衛戦の棋譜から。 大山△四間飛車に▲居飛車穴熊6六銀型。 ここからの名人同士のやりとりがハイライトだった。 ▲7四歩△同銀▲同飛△同金▲7五歩△6五歩▲5五銀 …

将棋局面|羽生善治vs森内俊之2013-04-09名人戦1局|森内の決断

2013-04-09第71期名人戦七番勝負第1局 羽生善治三冠 vs 森内俊之名人 棋譜 森内俊之名人が攻守にうまく指した将棋だった。 相掛かり▲3六銀戦法は、名人戦では久しぶりの相掛かりだった。 1図は▲4六角と持ち駒を打ったところ。後手の次の手は決断の手だっ…

将棋局面|米長邦雄vs森安秀光1982-03-30棋王戦5局|寄せの好手 米長大躍進につながった棋王防衛

1982-03-30第07期棋王戦五番勝負第5局「米長邦雄棋王」vs「森安秀光八段」 棋譜 △四間飛車に米長先生は引角から▲玉頭位取りという変わった指し方。 1図は成り銀取りに△5二歩と打ったところ。先手の次の手は寄せの第一弾だった。 ▲7四歩 寄せの好手、急所…

将棋棋士名言|大山康晴「良い手を指そうとするよりは、悪い手を指さないように自戒する。」

「良い手を指そうとするよりは、悪い手を指さないように自戒する。」 なんという大山康晴先生らしい言葉だろう。 将棋は悪い手を指すと負ける。悪い手を指さねば負けることはない。良い手を探すばかりでは足元をすくわれる。 プロ棋士は、この言葉を肝に銘じ…

将棋局面|羽生善治vs山崎隆之2005-03-27 NHK杯決勝|山崎がNHK杯優勝

2005/03/27第54回NHK杯戦決勝「羽生善治王位」vs「山崎隆之六段」 山崎隆之六段がNHK杯で羽生善治王位を破って優勝した一局。△角交換振飛車の将棋。1図で後手は攻めを続けるのが難しく見えたが、3手ひと組のうまい手順があった。 △3九銀▲3八飛△5…

将棋局面|羽生善治 vs 達正光 1989-03-25 王将戦|羽生の妙手順

1989/03/25第39期王将戦一次予選2回戦*「羽生善治五段」vs「達 正光五段」棋譜 先手駒得だが、後手陣はガチガチでどこから攻めようかというところ。すごい手順を見た。 ▲7五竜 △1九竜▲8六竜 羽生の妙手順 竜の大移動 びゅんと▲7五竜と大移動して▲8六竜…

将棋局面|阿部光瑠vs習甦2013-03-23電王戦|コンピュータの渋い手

2013-03-23第2回将棋電王戦第1局 阿部光瑠四段 vs 習甦 棋譜 角換り腰掛銀になり、習甦(しゅうそ)が早々に△6五桂と跳ねたのはいかにもコンピュータらしかった。 阿部四段が無理攻めにうまく対応して大優勢になった。後手コンピュータ敗勢だが、次の手は印…

将棋局面|丸山忠久vs郷田真隆2014-03-23NHK杯決勝|郷田、亡き師匠に捧げた優勝

2014年03月23日NHK杯決勝 丸山忠久九段vs郷田真隆九段 棋譜 横歩取りで、先手が飛車を引かない青野流、後手は中原囲い。1図、いきなりぴょんと▲4五桂と桂馬を跳ねたのは驚きの開戦で、中原誠十六世名人同士が戦っているような図であった。だが、後手の次の…

将棋局面|ボナンザvs渡辺明2007-03-21大和証券杯特別対局|渡辺竜王が勝利するもコンピュータ良しの変化が

2007-03-21大和証券杯特別対局 ボナンザvs渡辺明竜王 渡辺明ブログ記事 今にして思うと、この将棋がプロ棋士vsコンピュータの先駆けであった。渡辺竜王がよくこの対局を承諾したものである。注目の対局は▲四間飛車△居飛車の相穴熊だった。ここでの先手ボナン…