2013-01-01から1年間の記事一覧
1984-12-20 第23期十段戦七番勝負第6局「中原 誠十段」vs「米長邦雄棋聖」 中原誠十段の防衛戦で、最も中原流がでた将棋だったように思う。 ▲ひねり飛車から速攻を仕掛けた将棋。飛車を3筋に転じて、飛車角交換になった。次の一手、先手の左辺のこの形とい…
2007年12月12日~13日第20期竜王戦七番勝負第6局 渡辺明竜王 対 佐藤康光二冠 棋譜 佐藤康光二冠時代の面白い棋譜から。 「相中飛車」という珍しい将棋になった。 1図から後手は3二の金をどう使うのかと思っていたら、次の一手に驚いた。 △3三金 佐藤…
1980-11-18第7回名棋戦決勝 「北村昌男八段」vs「福崎文吾五段」 北村昌男九段の棋譜から。相振飛車で、先後共に三間飛車。 先手が7筋から駒を打ち込んで攻めたて、1図となり先手駒得だが歩切れでどうするかと思った。 次の一手はプロらしいじんわりした手…
1980-10-02第29回王座戦二次予選「谷川浩司六段」vs「有吉道夫九段」 谷川浩司六段の元気いっぱいの速攻将棋が見られた一局。 矢倉▲スズメ刺し模様で△しゃがみ矢倉。先手は角を引いて歩交換かと思ったが、思わぬ手が出た。 ▲4五桂 谷川流の速攻 ▲4五桂とは…
1982-04-26 第40期名人戦七番勝負第2局「中原 誠名人」vs「加藤一二三十段」 棋譜 ▲飛車先不突(つかず)矢倉。ここから先手、強攻に出た。並の攻めではなかった。 ▲5三角成△同金▲5四銀△同金▲4三金△8二飛▲5八飛 角損の攻め 中原、飛先不突矢倉の会心譜 …
1988-03-24第37期王将戦七番勝負第7局 「中村 修王将」vs「南 芳一棋聖」 タテ歩取りとなって例を見ない形となった。後手があちこち歩を突き捨ててどうやって攻めをつなぐのかと思った。 △5七銀▲5六飛△8六飛▲同 飛△8五歩▲7六飛△6五角 55年組対決を制し…
2013年3月24日 第38期棋王戦五番勝負第4局 郷田真隆棋王 対 渡辺明竜王 棋譜 渡辺明竜王が棋王を獲得し、三冠王となった一局。 角換わり腰掛け銀で▲4五歩の仕掛けから桂捨て、▲7一角と猛攻した将棋。 角を斬って△5三同銀となったところ。次の手は意外…
1986-03-23第44期順位戦A級プレーオフ決勝 「大山康晴十五世名人」vs「米長邦雄十段」 ▲三間飛車に後手は△引角矢倉という古めかしい陣形。先手は中央を制圧したものの次の手が難しいところ。 ▲2五歩△同歩▲1七桂 玉側端桂跳ねの奇襲 63歳大山が名人挑戦者に…