将棋|加藤一二三vs谷川浩司1983-04-13名人戦1局|谷川、名人戦初登場
1983-04-13第41期名人戦七番勝負第1局「加藤一二三名人」vs「谷川浩司八段」 棋譜
矢倉戦で、加藤名人の▲スズメ刺しに対し、谷川八段は7三銀型からのスズメ刺しという趣向。 後手番ながら谷川八段が先攻して、▲9七歩と受けたところ。このあとも谷川流らしい攻めが見られた。
△9七香不成▲同桂△9六歩▲8五桂△9七歩成
谷川、名人戦初登場で快勝
どんどん攻めるのが、当時の谷川流だった。 2図で9三歩なら形勢不明だったらしいが、▲6五歩と誤ったので△9八歩で後手優勢となった。
その後も、のびのびとした指し手で名人戦デビューを白星で飾った。
加藤一二三名人に挑戦したのは谷川浩司八段だった。 谷川八段は当時、加藤名人に次ぐスピード昇段をした21歳の若者だった。 やっと名人になった加藤名人に、こんな皮肉なことが起こるのかと思った。