2015-01-01から1年間の記事一覧
1982-06-01第40期名人戦七番勝負第5局「加藤一二三十段」vs「中原 誠名人」 棋譜 ▲飛車先突かず矢倉。 先手端攻めの構えに対し、後手が棒銀に金まで繰り出して強攻した将棋だった。先手玉は詰めろで絶体絶命に見えるが。 ▲9七角 加藤の絶妙手 詰めろ逃れの…
1982/06/00角落ち 決戦大駒落(近代将棋企画) 「櫛田陽一都名人」vs「米長邦雄棋王」 角落ちで櫛田さんがアマ強豪時代の将棋。米長棋王がとんでもない手を指した。 △3三玉▲4六歩△2二飛 櫛田「なにかの間違いじゃないかと思った」 と言った△3三玉が意表の…
2012-05-31 第70期名人戦七番勝負第5局 「森内 俊之名人 」vs「羽生 善治二冠 」棋譜 森内俊之名人の防衛戦で、攻めて快勝となった一局。 横歩取りだが持久戦になった将棋。 △3七銀と打ちこまれていて、どうするのかと思っていたが。 ▲3四歩 森内の軽手が…
1986/05/30第20回早指し将棋選手権戦予選*「羽生善治四段」vs「中田 功四段」棋譜 6三の銀を△7二銀と引いた局面。好手がでた。 ▲5九歩 羽生の好手 金底の歩岩より堅し ▲5九歩が”金底の歩岩より堅し”の格言通りの好手だった。この場合は後手が5筋に歩を打…
1980/05/30第36期棋聖戦挑戦者決定戦*「米長邦雄王位」vs「佐藤義則六段」棋譜 妙手を逃した残念な局面。 後手佐藤義則六段にうまい三手ひと組があったが・・・。 師匠の芹沢博文九段、佐藤義則八段(右) 実戦は△6四飛だった。だが△8六飛▲同金△7七銀(参考…
2013年5月29日 第54期王位戦挑戦者決定戦 佐藤康光九段 対 行方尚史八段 棋譜 角交換△ダイレクト向飛車に▲6五角と打った力戦で双方すごい恰好。後手の圧力に先手が強く対抗した。 ▲4六金 金で対抗 行方が初のタイトル戦へ ニョキッと▲4六金がすごい手。…
2015年5月24日(日)放送 NHK杯 佐々木勇気五段vs藤原直哉七段 棋譜 △9三銀と打った手に、7四の馬を▲8四馬と強く当てた局面。後手は7八の竜を軸にどう寄せるかと思っていたら・・・。 △7六竜 まで後手の勝ち 衝撃的なラスト 藤原の絶妙手 何もない空間に△7…
2012-05-22 第70期名人戦七番勝負第4局 羽生善治二冠 vs 森内俊之 棋譜 △4一飛と自陣飛車を打ったが次の手で終局した。 ▲3一飛 まで先手の勝ち 投了図の好手 羽生森内、阿吽の呼吸 羽生善治二冠が挑戦する名人戦から。矢倉▲4六銀戦法で先手よどみない攻め…
1952-05-19第11期名人戦七番勝負第1局「大山康晴九段」vs「木村義雄名人」棋譜 ▲5五歩位取りから四間飛車という手将棋。 木村名人ペースで進行し寄せも早かった。 △8六歩▲6六銀△5七桂 寄せの好手強烈な桂捨て 木村、名人戦最後の勝利 △8六歩が寄せの第…
1972/05/18第31期名人戦七番勝負第5局*「大山康晴名人」vs「中原 誠十段」 四間飛車vs棒銀によく見られる局面だが、先手は最初から三間飛車だった。ここからのサバキがきれい。 ▲5五歩△同角▲6七銀 大山、定跡になった好サバキ 5八金の形なら6七金と上が…
1972/05/18第31期名人戦七番勝負第5局*「大山康晴名人」vs「中原 誠十段」棋譜 ここから大山名人の寄せがうまかった。 ▲2五桂△1六歩▲1八歩△7八竜▲3三角 舟囲いを寄せるお手本 2二角が目につく筋だが、すぐやっても同玉、4一竜、4二金でたいしたことが…
1975/05/15第34期名人戦七番勝負第4局指し直し局*「中原 誠名人」vs「大内延介八段」棋譜 △中飛車から穴熊で6筋位取りに△6二飛と反発して力戦に。▲5八飛と中央に攻勢をかけたとき後手の手作りが見事だった。 △4五歩▲同 歩△4六歩▲5七飛△1五角▲5八金△…
塚田正夫『塚田詰将棋代表作』68番 詰将棋作家としても巨匠であった塚田正夫名誉十段の作。初手の王手が多く紛れがある。 ▲3四桂△同歩▲3三角(2図)△1二玉▲2二飛△同銀▲同角成△同玉▲2三銀打まで、9手詰め 意外な手段 2三飛と打って成り捨てる? 3二飛捨…
1982-05-11第40期名人戦七番勝負第3局「加藤一二三十段」vs「中原 誠名人」棋譜 ▲飛先不突矢倉から先手が会心の端攻めを見せ、寄せも見事だった。 あともう少しで勝ちだが・・・。 ▲3四飛 胸のすく飛車 加藤、飛先不突矢倉の会心譜 ハッとする飛車だった。…
1993/05/11第62期棋聖戦本戦準決勝*「羽生善治竜王」vs「高橋道雄九段」棋譜 力戦で後手高橋九段は居玉のまま。大胆な攻めがあった。 ▲2四飛 羽生の好手 飛車捨ての攻め ▲2四飛が好手。瞬間飛車損となるので何とも大胆だ。 2図以下△同金、3三角、6二玉…
2012-05-08第70期名人戦七番勝負第3局「森内俊之 」vs「羽生善治 」棋譜 矢倉△5五歩交換戦法で先手が受ける展開に。 後手は6五の銀で7六の歩を取る猛攻。先手の応手が…。 ▲7六同金△同飛▲同銀△8七歩▲同金△2七金▲同飛△同角成▲3九金 森内からくりの受け…
1990/05/08第48期名人戦七番勝負第3局*「中原 誠棋聖」vs「谷川浩司名人」棋譜 中原誠十六世名人の将棋は、晩年激しさを増していった。名人戦を何度も戦った谷川対策だったのだろうか。平成2年の名人戦でとんでもない戦法を見た。 ▲5六飛 創造力豊かな中原…
1951-05-02第10期名人戦七番勝負第4局*「升田幸三八段」vs「木村義雄名人」 升田幸三八段が名人戦で指した珍戦法を振り返る。角換わりから▲4五角と「筋違い角」を打った将棋。 先手升田挑戦者の奇抜な手がでる。 ▲8八飛 升田流筋違い角向飛車 結果は木村名…
1951-05-02第10期名人戦七番勝負第4局「升田幸三八段」vs「木村義雄名人」 後手は攻めたいが、うっかり攻めると反撃が厳しい。 巧い攻めがあった。 △1五角 木村、攻めの好手 端角打ち 桂馬の頭に3六歩が第一感だが、4五桂、3七歩成、1六角と軽く指されて反撃…
1951-05-02第10期名人戦七番勝負第4局「升田幸三八段」vs「木村義雄名人」棋譜 升田八段が▲筋違い角からの向い飛車という派手な戦法を披露した。ところが、木村名人がうまく対応して思うようにいかなかった。 後手の次の手は、升田八段は見落としていたと思…
「人生は将棋と同じで、読みの深い者が勝つ」 升田先生、浅い読みで生きている私には痛いお言葉です。
2015年4月30日 第86期棋聖戦挑戦者決定戦 佐藤天彦八段 対 豊島将之七段 棋譜 △6四飛と歩をはらって出たところ。後手ペースに見えたが、ここから豊島七段の反撃が凄かった。 ▲8五銀△同香▲7七桂 凄い手段 豊島が三度目のタイトル挑戦 このブログは速報性が…
2014年4月30日 第85期棋聖戦挑戦者決定戦 森内俊之竜王・名人 対 村山慈明七段 棋譜 村山慈明七段タイトル初挑戦なるかという一局だった。手堅く▲7八金と上がって居飛車穴熊のにおいがする局面。 △2四歩▲同歩△同角 森内の用意 意表の仕掛け 金銀が下の状…
2013年04月28日 63回NHK1回戦第4局 森雞二 九段vs畠山鎮 七段 棋譜 変った出だしから▲角交換向い飛車。桂馬で8五の歩を取って開戦。 先手の次の手に「ここか」と感心した。 ▲1五歩△同歩▲1三歩△同香▲2五桂 端が急所の好手順 森が圧巻の指しまわし ハイラ…
1972/04/27~28 第31期名人戦第3局 先手:大山康晴名人 後手:中原 誠十段・棋聖 棋譜 大山康晴名人が名人を失ったシリーズでの勝局から。 ▲四間飛車△棒銀だが、▲5八銀と引いたり△3三銀と上がっているのが変わっている。△7二飛と金取りに寄った1図で先手…
1979-04-26 第37期名人戦七番勝負第4局「中原 誠名人」vs「米長邦雄棋王」 先手足らないかと思われるとき、後々語り継がれる絶妙手がでた。 ▲5七銀 伝説の絶妙手▲5七銀 中原の名局 ▲5七銀が絶妙手。棋書ではよく出てきて、何度見ただろう。まさにハイライト…
森内俊之vs羽生善治2005-04-25名人戦2局 棋譜 △4五歩と角の利きを遮断され、先手が受けにくいように見えたが・・・。 ▲4八金 森内名人の妙手 ▲4八金が妙手だった。次に6七成銀がきつい局面だが、そっぽに行かせて手を稼いだ。△4八同成銀に▲6六香と打ち攻守…
森内俊之vs羽生善治2005-04-25名人戦2局 棋譜 6三の駒は成香。ここから意外な寄せがあった。 ▲7三成香 森内の名局 終盤の妙手と寄せの好手 ▲7三成香! と捨てるのがわれら凡人には見えない寄せ。 同銀は5二角成がひどく、△同桂だがそれでも▲5二角成がき…
2012-04-24第70期名人戦七番勝負第2局「羽生 善治二冠 」vs「森内 俊之名人 」 棋譜 角換り腰掛銀から後手が飛車斬りの強攻をした。△6七桂の打ちこみが来たところ、対処が冷静だった。 ▲7八飛 羽生の受けの好手 ▲7八飛が面白い受けで好手。玉飛金銀が並…
先手:谷川浩司名人 後手:中原 誠王将・王座1985/04/24第43期名人戦3局 後手がどう攻め続けるかとういう局面。 △7五銀 中原、攻めの妙手 歩頭の銀打ち 5九角とか3九角とか、私が考えるダサい攻めではやられてしまうのだろう。 △7五銀! ガツンと音がするよ…