将棋局面|中原誠vs大内延介1975-05-15名人戦4局|うまいサバキ 大内、穴熊で名人戦勝利
1975/05/15第34期名人戦七番勝負第4局指し直し局*「中原 誠名人」vs「大内延介八段」棋譜
△中飛車から穴熊で6筋位取りに△6二飛と反発して力戦に。▲5八飛と中央に攻勢をかけたとき後手の手作りが見事だった。
△4五歩▲同 歩△4六歩▲5七飛△1五角▲5八金△3三桂
うまいサバキで桂馬を活用 大内、穴熊で名人戦勝利
△4五歩から△4六歩がうまいタラシ。5七金は4七歩成でだめだし、4八飛は6六角から5七銀がある。 △1五角が気持ちのいい飛び出し。▲5八金を強要して△3三桂と桂馬を活用できて好調だ。後手の角は取られそうだが、1六歩なら構わず4五桂でいい。
2図から難しい戦いが続いたが、うまくさばいた後手が勝った。
大内延介先生は、振飛車穴熊を得意とし名人戦に登場した。 しかし中原名人が穴熊退治を得意としていたためか、穴熊を続けて採用したわけではなかった。 穴熊の採用は3局あったが、穴熊で勝ったのは本局だけだった。