将棋局面|羽生善治vs中原誠1989‐02‐20NHK杯決勝|猛攻のなかの小技の好手 羽生が四名人に連勝しNHK優勝
1989/02/20第38回NHK杯戦決勝*「羽生善治五段」vs「中原 誠棋聖」 棋譜
羽生五段は▲ひねり飛車を採用しきれいに駒をさばいた。先手のここ数手がハイライト。
▲6三歩成△同金▲4二角成△同玉▲6四歩△7四金▲同飛△同歩▲5三歩
大駒二枚斬りの猛攻のなかの小技の好手 羽生が四名人に連勝しNHK優勝
羽生五段が驚異の優勝を成し遂げた年度の決勝。
1図から大駒斬って後手の金銀をはがしたのがすごい攻めだった。猛攻に目を奪われるが、歩の成り捨てから▲6四歩のタタキと、歩の小技のお手本のような好手である。
2図▲5三歩できれいに攻めがつながっている。 先手は小駒だけだが玉は堅く、以下△6一銀▲6三歩成と、と金ができて充分。歩が大活躍、大出世だ。こんなに歩がうまく使えたら気持ちいいなあ。
羽生快勝でNHK杯初優勝となった。羽生さんが大山康晴、加藤一二三、谷川浩司、中原誠ら四人の名人経験者に連勝し、NHK杯で優勝したことは衝撃の出来事であった。
この将棋について面白い記述を発見↓ 文中まんなかあたり。 「NHK杯将棋トーナメント60周年記念・歴代優勝者が選ぶ名勝負十局」感想