将棋局面|郷田真隆vs渡辺明2013-02-23棋王戦2局|玉逃げの好手
2013年2月23日 第38期棋王戦五番勝負 第2局
横歩取りから▲3六飛と引かず▲5八玉と上がる青野流を渡辺竜王が採用し、郷田棋王が△7四飛とぶつけて飛車交換になった将棋。先手、王手にどうするかという局面。
▲5九玉
スッと下がる玉逃げの好手
▲5九玉と、スッと下がったのが面白い手。 通常は6九玉だ。だがそれだと9六角、同歩、4五桂で後手良しとなる。 その桂は6三角から取れるのだが、5八角、同金、4九飛の返し技があって馬が抜かれてしまうのだ。 渡辺さんは予定変更だったようだが、好手だった。▲5九玉で郷田棋王は手がなく困っている。
大山康晴先生の将棋で、危なく見えるところに逃げる「玉逃げの好手」がしばしばあるが、これもその類と思う。 玉逃げのハイライト局面は、いろいろ掘り出してみると面白そうだ。