将棋プロ棋士ハイライト局面ブログ|名手絶妙手鬼手奇手好手

竜王名人王将王位棋聖王座棋王NHK杯順位戦ほかプロ棋戦の名局好局熱戦棋譜を局面図で振り返るスマホで見やすいブログ

将棋局面|米長邦雄vs大山康晴1980-08-25王座戦|大山の三間飛車

1980-08-25 第28回王座戦本戦準決勝「米長邦雄棋聖」vs「大山康晴王将」 

1980-08-25a.png

大山康晴王将が三間飛車を積極的にさばいた一局だった。 △三間飛車に▲玉頭位取りだが、1図では3筋4筋の歩を突いた先手の駒組みが遅れてる。 スキありと見た後手は、平凡な駒組み合戦にはしなかった。 

f:id:shogifan:20160228222002j:plain

△4二角▲7六銀△3五歩 

1980-08-25b.png

大山の三間飛車 機敏な角引きからさばく

△4二角は機敏。3五歩を拒んで3八飛だと、パクっと7五角と位の歩を取ってしまうのだ。 ▲7六銀に、2図△3五歩と突っかけることができた。

居飛車が中途半端な駒組みで戦いになって、振り飛車ペースになった。 大山康晴十五世名人の将棋は受けの印象が強いが、敵にスキあらば動いてゆく将棋だったように思う。