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将棋局面|ボナンザvs渡辺明2007-03-21大和証券杯特別対局|渡辺竜王が勝利するもコンピュータ良しの変化が

2007-03-21大和証券杯特別対局 ボナンザvs渡辺明竜王 渡辺明ブログ記事

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今にして思うと、この将棋がプロ棋士vsコンピュータの先駆けであった。渡辺竜王がよくこの対局を承諾したものである。注目の対局は▲四間飛車居飛車の相穴熊だった。ここでの先手ボナンザの手が勝敗を決した。 

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実戦は▲2四歩が敗着で、△3九竜(好手)で後手勝ちとなった。

▲2七香の好手があった。▲2七香△2六金▲同香△2七歩▲3八金打△2八歩成▲同馬(参考図)で先手良しだった。

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 渡辺竜王が勝利するもコンピュータ良しの変化があった

「飛車損でも先手良し」というまれな変化があった。

なるほど、参考図は歩切れで後手困っている。 渡辺さんがブログで、『この手順は「飛を渡して銀も歩で取られるけど馬を引き付けて相手が歩切れだから良し」というかなり高度な手順なので指せないとは思いました。』と述べているのは面白い。

渡辺竜王が勝ったがすれすれの勝負だった。

このときすでにコンピュータは無茶苦茶強かった。 プロ全員が指せば、半数以上は負かされたていただろう。 渡辺竜王が勝ったため「大ニュース」にはならなかった。