将棋局面|米長邦雄 vs 有吉道夫 1973-07-20 棋聖戦4局|強烈な好手と大悪手 米長が初タイトル棋聖を獲得
1973/07/20第22期棋聖戦五番勝負第4局*「米長邦雄八段」vs「有吉道夫棋聖」
後手が2度勝ち筋を逃して怪しい雰囲気ただよう局面。
▲3三桂打△3一銀▲2一桂成△同 王▲1三桂打△2二王▲8六竜
強烈な好手と大悪手 米長が初タイトル棋聖を獲得
▲3三桂打ちが強烈な好手。同桂だと、1三銀から詰む。先手は自陣に5五の馬が利いている。
有吉棋聖は混戦になって冷静さを失っていたか? △3一銀が大悪手。金を打つのだった。
△2二玉と立った時に▲8六龍! 2一金を見た決め手。3一金ならこの手はなかった。完全に見落としていた。有吉先生飛び上がっただろう。
2図以下△2五銀、 8七竜と馬を取れては勝負あった。後手玉を寄せて先手勝ち。
米長先生が初タイトルの棋聖を獲得した将棋なので、実戦集に書かれて、2図の局面はよく知られるようだ。