将棋局面|屋敷伸之 vs 中原誠 1990-08-01 棋聖戦5局|逆転の好手 屋敷が18歳で棋聖を獲得
1990-08-01第56期棋聖戦五番勝負第5局
「屋敷伸之五段」vs「中原 誠名人」
中原棋聖が決め手とばかり5四の銀が△6五銀と出たところ。飛車角取り。
ところが逆転の好手があった。
▲4三馬△同玉▲6五歩△3三金▲4六飛
逆転の好手の馬捨て 屋敷が18歳で棋聖を獲得
6五同歩なら3四飛と馬を取られ、手番だが有効な手が無く先手負けだろう。
ところが▲4三馬と歩を取って後手を引くのが逆転の好手。後手は歩切れのため、飛車まわりがきつい。
実戦も▲4六飛と王手でまわり、忍者屋敷ペースである。以下△4四桂▲3五銀と圧力をかけ、その後もうまく指して先手屋敷勝ちとなった。
前期2-3で敗れ、連続挑戦するも出だし2連敗であった。ところが驚異の3連勝で棋聖獲得となった。18歳でタイトル獲得という最年少記録をつくった。その当時はとても驚いたものだ。