将棋プロ棋士ハイライト局面ブログ|名手絶妙手鬼手奇手好手

竜王名人王将王位棋聖王座棋王NHK杯順位戦ほかプロ棋戦の名局好局熱戦棋譜を局面図で振り返るスマホで見やすいブログ

将棋局面|久米可六vs天野宗歩1833-05-19「将棋手鑑」|その1 天野宗歩の遠大な手

 1833-05-19将棋手鑑上巻第04局

「久米可六」vs「天野留次郎(宗歩)」

f:id:shogifan:20160309071243g:plain

角換りの将棋。久米可六が5筋を突いていて古典的、天野宗歩は腰掛銀で現代的。1図は▲5七角と変わった自陣角を打ったところ。

後手に驚きの手が出る。 

f:id:shogifan:20160308051630j:plain

△7二角 

f:id:shogifan:20160309071304g:plain

天野宗歩の遠大な手 飛車脇の遠見の角

 △7二角! 思わぬ角打ちだ。 飛車の脇に打った「遠見の角」には、遠大な攻めの構想があった。

タイトルは宗歩としたが、厳密には幼名である「留次郎(とめじろう)」時代の対局。1833年は数え18歳の年にあたる。

つづきあり、その2で。