将棋局面|羽生善治vs渡辺明2012-10-03王座戦4局|羽生王座20期達成
2012年10月3日 第60期王座戦五番勝負 第4局
羽生善治二冠が王座を奪回した一局で、攻めのうまさが光った将棋。 矢倉▲4六銀戦法で攻め続けた将棋だった。1図は先手の攻め駒が愚形に見えたが、数手で変わった。
▲3五歩△同銀左▲1五香△1二歩▲1八飛
愚形が好形に変身 羽生善治王座20期達成の大偉業
羽生さんの攻めには「うまく指すものだなあ」と感嘆させられる。 細そうな攻めもきれいにずっとつながるのだ。 1図で▲3五歩と打ったのがうまい手で、2図なり端攻めの形を築いてしまった。 愚形もつかの間の出来事で、数手で好形に変ってしまった。 この将棋は終始羽生さんのペースで快勝だった。
王座は去年連続19期でストップしたが、すぐにカムバックした。 これで王座通算20期の大記録。同一タイトル20期は、大山康晴先生の王将20期に並ぶ。 三冠にもなり、再び四冠、五冠となるのかと思わせた。