将棋|羽生善治vs行方尚史2013-07-29王位戦3局|行方がタイトル戦初勝利
2013年7月29日~30日第54期王位戦七番勝負第3局
矢倉脇システムで、後手が棒銀にでた将棋。図は最終盤で、後手から意外な寄せがあった。
△8七金▲7六玉△7四香▲7五歩△8四桂▲8五玉△5七角成
驚きの俗手から受けなしに 行方がタイトル戦初勝利
ベタッと俗手の△8七金。「王手は追う手」「金はとどめに残せ」などの格言に反した驚きの手だった。
だが、△7四香が継続の好手で、2図となってあっという間に先手玉は受けなしになってしまった。指されてみれば、理解するのはた易いが、この寄せはとても見えにくい。
2図以下、▲2三歩△同玉▲4三飛!(同金は4一馬で逆転らしい)とすごい手が出たが、△3三桂で残した。 勝った行方尚史八段は、タイトル戦初勝利となった。