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将棋局面|大内延介 vs 升田幸三 1975-02-03 順位戦|積極的な升田将棋

1975-02-03 第29期順位戦A級
*「大内延介八段」vs「升田幸三九段」

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双方銀冠で手詰まりになりやすい戦型。

升田九段らしい手がでた。

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△1三桂

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積極的な升田将棋

升田将棋はとにかく積極的で自分から技をかけにゆく。手詰まりぎみの局面でも思い切った手が出る。△1三桂のような端桂はしばしば見た。

△1三桂はただ2五の歩をパクろうという手ではなかった。7七桂なら5六歩、同銀、5五歩、4七銀(同銀なら2五桂、2八角、5四歩)、6五歩と攻めかかるという。

実戦は2図以下▲5五歩△同 飛▲5六銀△5一飛 ▲5五歩 △2五桂 ▲2八角 △2四角・・・と局面がほぐれた。

結果は後手升田勝ち。

△1三桂ですぐ形勢がどうという手ではないが、脳裏に残る手。