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将棋局面|米長邦雄vs森安秀光1982-03-30棋王戦5局|寄せの好手 米長大躍進につながった棋王防衛

 1982-03-30第07期棋王戦五番勝負第5局「米長邦雄棋王」vs「森安秀光八段」 棋譜

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四間飛車に米長先生は引角から▲玉頭位取りという変わった指し方。 1図は成り銀取りに△5二歩と打ったところ。先手の次の手は寄せの第一弾だった。

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 ▲7四歩 

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寄せの好手、急所のコビン 米長大躍進につながった棋王防衛

森安新棋王誕生を思わせるほど振飛車大優勢の将棋だったが、米長先生はあやを求め戦線拡大し、形勢逆転に成功した。

▲7四歩とコビンの歩を突くのが急所で、寄せの好手。 △5三歩▲7三歩成△同銀▲7四歩△同銀▲3一飛となってみると、後手に適当な受けがなく、先手勝ちとなった。

これまで、タイトルを獲ってもすぐ獲られていた米長先生にとってこの防衛は大きかった。その後の三冠、四冠につながった。この棋王タイトル防衛が第一歩だった。