将棋局面|森安秀光vs米長邦雄1982-02-25棋王戦2局|森安の好手
1982-02-25第07期棋王戦五番勝負第2局「森安秀光八段」vs「米長邦雄棋王」 棋譜
相振飛車は当時のタイトル戦では珍しかった。 9筋を破った先手が優勢と思えるが、△5四桂は攻防の手である。 先手の次の手が印象的。
▲2八玉
森安の好手 お株を奪う「米長玉」へ
ぬるっと玉を圧力から遠ざけたのが好手。このあと▲1八玉の「米長玉」が出現した。 相手のお株を奪い、逆用したのが面白かった。 アマだとすぐ攻めたくなるところだが、固めてから攻めて森安快勝となった。
森安秀光九段は全盛期には四間飛車を愛用し、相手が振飛車なら相振飛車だった。 米長さんにすれば、四間飛車と戦うよりは攻め合いの将棋に・・・という目論見だったかもしれないが、森安さんは攻守に巧みだった。森安さんの好局だった。