将棋|大山康晴vs加藤一二三1980-02-28王将戦5局|加藤、居飛車穴熊で快勝
1980/02/28第29期王将戦七番勝負第5局*「大山康晴十五世名人」vs「加藤一二三王将」 棋譜
加藤一二三さんが居飛車穴熊を採用した珍しい一局。ここからの攻めが見事だった。
△7七飛成▲同桂△7六歩▲7一飛△7七歩成▲ 同飛成△3五歩▲同歩△6四角
加藤、居飛車穴熊で快勝 なのに・・・
飛車斬りから△7六歩が継続手段。同銀は4九角がきつい。▲7一飛は大山流の頑張りだが、3筋を突き捨てて△6四角が好手だった。
以下、 7一竜、4九角、5七飛、3五銀と攻めが続き、後手加藤快勝となった。
こんな天敵大山名人を下した快勝譜があるのに、加藤一二三九段は居飛車穴熊をほとんど指していない。加藤さんといえば「振飛車には棒銀」で知られるが、イビアナは棋風に合わなかったのだろうか。