1985-12-05第24期十段戦七番勝負第5局「米長邦雄十段」vs「中原 誠名人」
米長邦雄十段防衛戦の棋譜から。 相掛り腰掛銀で、先手が理想的な攻めを展開した。 1図は▲3二角に△4三角と合わせたところ。次の一手が気持ちいい。
▲6三銀
米長の気持ちいい手筋、銀のホウリコミ
▲6三銀が手筋のホウリコミ(囲碁用語ですが)。 △同金に▲4三角成△同玉▲7二角で両取り、△3一飛▲6三角成と馬を作る。以下も難解だったが先手勝ち。まことに気持ちのいい手筋で、次の一手問題なら難しくないが、実戦で読み進めるのは難しい。
1図に至るまで、米長先生の歩の使い方がすばらしかった。