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将棋|米長邦雄vs島朗1988-11-16竜王戦4局|島が初代竜王に

1988-11-16 第01期竜王戦七番勝負第4局「米長邦雄九段」vs「島  朗六段」

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最初の竜王戦で、島朗六段が米長邦雄九段を破り初代竜王を獲得した一局。 矢倉で△6二飛戦法の将棋。 △6六歩▲6八金引とへこましたところ。後手はここから数手、攻めの継続が巧みだった。 

 

△4四銀▲2六角△1四歩▲4六歩△1三角▲5七金△3六歩 

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島朗が初代竜王になる

△4四銀は角道をふさぐので、一瞬愚形である。 しかし△1四歩から端に角をのぞくのが好着想だった。 ▲5七金に2図△3六歩が好手。このあと△3五銀と出て後手完勝となった。

初代竜王を決める七番勝負は、ここまで意外や島3連勝だった。本局で島さんが初代の竜王となったが、4局とも島圧勝といっていい内容だった。

高橋、南、中村、塚田らとの”55年組”のなかで、島朗九段はタイトル獲得が遅かった。 だが新設された大型棋戦の「初代竜王」として棋史に名を遺すことになった。 島九段はA級は長く、何度かタイトル戦に登場したが、以外やタイトルはこの竜王一期のみであった。