将棋局面|石田和雄vs中原誠1972-09-29新人王戦記念対局|新人王石田が中原名人に快勝
1972-09-29第03回新人王戦記念対局
「石田和雄六段」vs「中原 誠名人」
石田和雄六段が新人王らしい元気な指し手を見せた好局だった。 矢倉戦で▲3七銀型のスズメ刺しに対し、中原名人が3七の銀を角で取る強攻に出た。1図は4一の玉を早逃げしたところだが、石田新人王の指し手は素晴らしかった。
▲2三と△同金▲5七角△4九飛成▲4八角△同竜▲3二銀
大事そうなと金を捨てる 新人王石田が中原名人に快勝
と金を捨てて角をさっと引く。一瞬何をするのかと思った。 清算して▲3二銀が▲4一銀打ちを見た急所。このためのと金捨てだった。 2図の寄せ形になっては名人も粘りようがなく、新人王石田六段の快勝となった。
石田和雄先生は、若手時代は勢いがあった。 本局は中原名人の強攻が無理筋だったようだが、的確に対応して勝利した好局だった。