将棋プロ棋士ハイライト局面ブログ|名手絶妙手鬼手奇手好手

竜王名人王将王位棋聖王座棋王NHK杯順位戦ほかプロ棋戦の名局好局熱戦棋譜を局面図で振り返るスマホで見やすいブログ

将棋|勝浦修vs大内延介1981-09-25王座戦挑戦決定|勝浦必死の勝負手が功を奏す

1981-09-25第29回王座戦挑戦者決定戦「勝浦 修八段」vs「大内延介八段」 

1981-09-25a.png

勝浦修八段が王座挑戦を決めた一局だが、不利な形勢での勝負手が報われた将棋だった。 △中飛車居飛車穴熊から、後手が向い飛車に転じて2筋を突破し、先手が大苦戦となった。 1図は先手不利だが、ここで勝負手がでた。

  

▲6四角  

1981-09-25b.png

勝浦必死の勝負手が功を奏す 王座挑戦者に

▲6四角の必死の勝負手がハイライト局面。これに同角なら同飛、同銀、3一角がある。 実戦は2図以下△7四銀▲9一角成と進行。飛車と香車の交換という大損で角を成りこんだ。

後手大優勢だが数手後に大内八段に△6六歩の大悪手が出て、大逆転勝ちで勝浦修八段が挑戦者になった。 結果的には、▲6四角の勝負手が功を奏した。

大山康晴王座への挑戦権を争う大一番だった。大内八段がうまく指して完勝という流れだったが、勝浦八段の執念が最後に波乱を起こした。