将棋局面|青野照市vs中原誠1989-09-25王座戦3局|青野が王座に王手
1989-09-25第37期王座戦五番勝負第3局「青野照市八段」vs「中原 誠王座」
青野照市八段が挑戦した王座タイトル戦で、うまい返し技で快勝した一局。 角換わり腰掛け銀で、△9二角と遠見の角を打った将棋。 1図は△4五香と飛車取りに打ったところだが、先手の切り返しが見事だった。
▲4四銀
青野が王座に王手
1図の△4五香は悪手で、4六に打つのだった。すかさず▲4四銀が好手。4八香成なら4三歩がきびしい。
2図以下、仕方のない△4三銀に▲3三銀不成△同金右▲4五馬と、パクっと香車を取れては先手優勢となった。勝って2勝目を挙げて王座獲得にあと一勝とせまった。 青野照市先生はA級にはいたが、タイトル戦には無縁という感じだった。だが一度だけ、この王座戦で挑戦権をつかんだ。青野先生は、角換りを好み、棒銀や早繰銀も多く指した。