1981-08-05第31期王将戦二次予選
「田中寅彦五段」vs「谷川浩司七段」
△四間飛車▲居飛車穴熊で△1三角とのぞいた将棋。 図の△4四飛は、3五歩~3四飛をめざしたものだろう。 先手田中寅彦五段のアナグマは未完成だが・・・。
▲1五歩△同歩▲同香△5七角成▲同角△4六歩▲同歩△1五香▲2四歩
トラ流は隙あらばやっていく 二枚替えも自陣の不備もお構いなし
谷川先生は1図から3五歩から3四飛のねらいだったろう。先手はバラバラだし、二枚替えだから▲1五歩はやってこないと思っていたのではないか。ところが、自陣が不備で不十分な体制でも隙あらば行くのがトラ流だった。
▲2四歩のあとも難しそうだったが、田中快勝となった。