2013-04-09第71期名人戦七番勝負第1局
羽生善治三冠 vs 森内俊之名人 棋譜
森内俊之名人が攻守にうまく指した将棋だった。 相掛かり▲3六銀戦法は、名人戦では久しぶりの相掛かりだった。 1図は▲4六角と持ち駒を打ったところ。後手の次の手は決断の手だった。
△4四桂
森内の決断 珍しい桂馬の打ち場所
△4四桂が私としてはハイライト局面だった。 2図以下、▲2七銀△5四銀と進んだ。銀を引かせるのは気持ちがいいが、働くかどうか決断のいる桂打ちだ。相居飛車では、珍しい桂馬の打ち場所と思う。
結果的には、銀と連携して5六に跳ねることになり大活躍した。 森内名人の勝因のひとつといえると思う。