将棋局面|森雞二vs中原誠1978-03-15名人戦1局|森の返し技の好手順
1978/03/15-16第36期名人戦第1局 先手:森けい二八段 後手:中原 誠名人 棋譜
森けい二八段「剃髪の挑戦」と言われた名人戦の初戦から。▲中飛車の出だしから、変わった経緯で後手が角交換を狙う展開になった。△2二角と桂取りに打った1図だが、後手二枚銀の形に違和感がある。
▲8五桂△同桂▲4六角
森の返し技の好手順 剃髪の挑戦、初戦は快勝
後手6三銀型が違和感のあるところ。通常は6二銀の形だ。 先手が4五歩と伸びているのも通常と違う。 1図では素直に指すと6七飛と上がるところ。ところが思わぬ返し技があった。 ▲8五桂と跳ねて、▲4六角が面白い反撃で好手順だった。これが打てるのは4五歩型だからだ。
2図以下、△7七桂成▲8二角成△6八成桂のとき▲6四歩が痛打となった。6三銀型をうまくとがめた。 このあと先手があっという間に寄せて快勝となった。