将棋局面|中田宏樹vs橋本崇載2013‐10‐13NHK杯|中田の手順に橋本じぇじぇじぇ
2013年10月13日第63回NHK杯2回戦第10局
中田宏樹八段が最後でプロの芸を見せた一局。 △升田式石田流の将棋。▲5四桂△7六角▲5七飛(3七から)△8七角成で1図に至る。△7六角がうまそうな手で、1図で先手受けにくいなあと思っていたら・・・。
▲7一角△同玉▲6二桂成△同玉▲5二と△同金▲5三金△同金▲5一竜 まで先手の勝ち
中田のビックリ詰み手順に橋本じぇじぇじぇ
1図に至る▲5七飛は3七からまわってきたもの。これが完全にねらっていた手だった。 ▲7一角からまさかの詰みだった。 ▲5二とと捨てて、▲5三金!が詰めの妙手順。最後は気持ちのいい▲5一竜!で詰み。 橋本八段も、解説の松尾七段も、全国の視聴者もビックリの詰み手順だった。
対局前、朝ドラ「あまちゃん」になぞらえて「じぇじぇじぇ」とあいさつして笑わせた橋本八段だったが、 最後は本当に「じぇじぇじぇ」となってしまった。 (補足:「じぇじぇじぇ」は驚きを表すの言葉なのに、橋本八段の使い方は変だった)
中田宏樹八段は王位に挑戦したこともある実力者だが、プロの芸の高さを見せた詰み手順だった。 秒読みであったことを考えるとますます驚異である。