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将棋局面|石田和雄 vs 中原誠 1976-11-08 新人王戦記念対局|矢倉定跡形の終盤ででた中原の妙手

1976(昭和51)-11-08 第07回新人王戦記念対局
*「石田和雄新人王」vs「中原 誠名人」

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相矢倉の終盤。先手は堅陣で後手はバラバラ。

だが後手に妙手があった。

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△8六香

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矢倉定跡形の終盤ででた中原の妙手

△8六香が妙手だった。桂馬を打つのが常用手筋だが香車は見えにくい。

2図は詰めろではないが、4三歩成なら1一玉が詰めろ。以下3三となら、8七香成、同玉、8六銀、8八玉、9七角!、同香、8七銀成!、同玉、8六香以下詰む。絶妙の詰み手順である。

実戦は▲同歩△同歩▲同銀△8七歩▲7七玉△1一玉▲1三歩成△8八角▲8七玉△9九角成で先手玉は受け無し。以下先手は王手を続けたが詰まず、後手中原名人勝ちとなった。中原先生の実戦集で「研究の成果が実戦に現れた一局である」とあり、研究していたことがわかる。

1図を序盤までさかのぼると下の3図である。3図は当時流行した形らしい。ここから▲5五歩と仕掛けるのが定跡でその終盤が2図であった。プロ棋士がよく「この形は詰みまで研究されている」などと口にするが、まさに中原名人は詰みまで研究していた。

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ちなみに両者の新人王戦記念対局はこれが二度目。前回は石田快勝だった。