2015年8月3日 第28期竜王戦決勝トーナメント
羽生善治名人 対 永瀬拓矢六段
先手の次の一手に感心させられた。
▲8八銀
永瀬の柔軟な手
▲8八玉と寄るのが形だが8五桂を与えて面白くないと見たか。
▲8八銀が柔軟な手だった。これで後手は容易に8五桂と跳ねれない。
逆に先手はこのあと▲7七桂~6五桂と跳ねていった。形にとらわれず柔軟な発想ができ、力強く駒をさばく。まるで升田九段のようだ。
難しい戦いだったようだが終始永瀬ペースに見えた。先手永瀬勝ち。
永瀬はこのとき羽生相手に驚異の3連勝。挑戦者になってもおかしくないと思わせた。