将棋局面|久保利明vs郷田真隆2012-02-25棋王戦2局|その2 郷田の好着想
2012年2月25日第37期棋王戦五番勝負第2局久保利明棋王 対 郷田真隆九段
早石田の大変化で、▲2二角と打ち込んだ局面。
ここから後手の対応が見事だった。
△8六歩▲同歩△1二飛▲4四角成△4六歩
郷田の好着想 飛車の大転換
3三角、同角成、同桂、2二角、4二金なら普通だった。これだと先手も香車を取って馬を作るのでやれるのだろう。
ところが△8六歩の突き捨てから△1二飛!が強防。そして2図の△4六歩が好手。
以下▲同歩△8六飛▲7七馬△4六飛▲4七歩△4二飛引(3図)と進行した。
王手馬取りを含みに、飛車を大転換したのが郷田さんの素晴らしい好着想だった。この進行は先手は馬を作ったものの、香車を取れず駒損で先手つらい。
後手はこのあと3五歩~3二飛左と二枚飛車を並べて玉頭から襲いかかり、郷田快勝となった。