将棋局面|羽生善治ー郷田真隆2016/02/16王将戦第4局|郷田、圧巻の寄せ
2016/02/16第65期王将戦七番勝負 第4局
△8七歩に▲9七玉と逃げたところ。
後手郷田王将は読み切っていた。
△8五桂▲同歩△7五角▲8六銀△7八角成▲同金△8六角▲8七玉△7七金打
郷田、圧巻の寄せ
私には全く寄せがみえなかった。実戦形詰将棋みたいに狭いのに・・・。
9五歩だと寄らない。△8五桂が「ひええ」の桂捨て。▲同歩の瞬間後手玉が詰めろになっているという危険スレスレの寄せ。
△7五角が合駒を使わせる肝心な王手。うっかり7八角成だと3一銀、1二玉、2四桂、同歩、2二飛で詰んじゃう。合駒を使わせれば詰まない。
▲8七玉が最後の抵抗だが△7七金打! 気が付きにくい金打ちで、これで先手玉は詰む。以下▲同桂△同角成▲同金△7五桂まで後手勝ちとなった。
1図の少し前、後手飛車斬りから郷田さんの素晴らしい寄せだった。超一流の圧巻の寄せだった。