将棋局面|渡辺明vs佐藤天彦2016年2月11日棋王戦1局|渡辺、高速の寄せ
2016年2月11日 第41期棋王戦五番勝負 第1局
渡辺明棋王 対 佐藤天彦八段
角換り腰掛銀で、後手渡辺棋王に△7三角の新手がでた将棋。渡辺棋王がうまく攻める展開にして終始ペースをつかんでいた。
ここで後手に決め手の好手がでた。
△4三角
渡辺、高速の寄せ
△4三角の自陣角が好手で決め手。飛車取りで、遠く7六の銀をにらんでいるのがすぐわかるから、「あっ、そうか! いい手だなあ」と納得である。
理解するのに時間はかからないが、私にはまったく見えなかった。そういう手ってあるよねえー。
2図以下▲3四歩△4五金▲同銀△7六角▲4四銀△8七歩成まで、あっという間に終局。角が銀を取る味がたまらない。
渡辺将棋は谷川将棋に似ているといわれるが、谷川さんのような”高速の寄せ”だった。