将棋局面|中原誠 vs 桐山清澄 1978-01-07 棋王戦|中原、妙手で大勢を制す
1978(昭和53)-01-07第03期棋王戦本戦勝者組決勝
*「中原 誠名人」vs「桐山清澄八段」
向飛車から飛車交換になった。後手は△5八歩とたらして、と金攻め。
先手に意外な手が・・・。
▲5五飛
中原、妙手で大勢を制す
▲5五飛と天王山に打ったのが妙手。
よくみると後手はひどい。5三歩成を受ける思わしい手がない。6二金や5二銀は6五桂と足される。
▲5五飛は妙だが絶対の打ち場所だった。同じようでも、5六飛だと2五飛成から6四桂があって紛れそう。▲5五飛で2五の桂馬は取られず、自陣の受けにも利いた。大勢を制した攻防の妙手であった。
2図以下△6四角▲5三歩成△5九歩成▲5二歩△5八と▲5一歩成と、と金合戦になったが先手中原勝ち。