将棋局面|森下卓 vs 羽生善治 1988-12-03 天王戦|羽生の怪しげな動きからの好手
1988/12/03第4回天王戦決勝*
「森下 卓五段」vs「羽生善治五段」
矢倉戦で△6二飛戦法だが、角をぶつけて交換になった。ここから後手羽生の動きが怪しげだった。
△3七歩▲同 桂△6五飛 ▲8二角 △3六角
羽生の怪しげな動きからの好手
△3七歩と焦点の歩を打ち捨て。▲同桂に△6五飛と走る。何やら怪しげな動きだった。
こうされるとついつい空き巣に▲8二角と打ちたくなり、事実打ってしまったが、これが大悪手。4七銀と上がるところだったらしい。
△3六角が好手でひどいことになった。6七飛成があるので▲6八玉と上がったが △2七角成▲3九飛 △3六歩で後手優勢となった。短手数で後手羽生勝ち。
森下さんは羽生さん相手だと、大きな見損じでバッタリということがしばしばあったようだ。本局はまるでハメ手にハマったような一局であった。