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将棋局面|谷川浩司vs中原誠1985-04-24名人戦3局|中原、攻めの妙手

先手:谷川浩司名人 後手:中原 誠王将・王座1985/04/24第43期名人戦3局

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後手がどう攻め続けるかとういう局面。

 

△7五銀

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中原、攻めの妙手 歩頭の銀打ち

5九角とか3九角とか、私が考えるダサい攻めではやられてしまうのだろう。

△7五銀! ガツンと音がするようだ。なるほど、同歩は8六飛の十字飛車だし、同金は6六角の王手飛車。6七金引きは6六歩が痛い。

実戦は2図以下、▲5七銀△8六銀、8七歩打、7七歩打、 同 桂、8七銀成、 同 金、8六歩打、同 金、 同 飛、8七歩打、8二飛と進行。

6六の金を取らず、7八の金をはがすのが巧妙だった。これで後手優勢となり、後手勝ちとなった。

広瀬八段がNHKの将棋フォーカスで取り上げた局面。名人奪還に燃える中原さん37歳の映像がとてもそのお歳に見えなかった。あのとき案外若かったんだーーー。