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将棋プロ棋士ハイライト局面ブログ|名手絶妙手鬼手奇手好手

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将棋局面|小池重明vs升田幸三1982-02-27角落ち|升田が小池重明をはめた

A09升田幸三.四代名人.史上初三冠 02月対局

1982-02-27角落ち プロ・アマ最高峰の対決

小池重明アマ名人」vs「升田幸三九段」 棋譜

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角落ちで有名な一局。 升田九段が序盤に飛車の上に△8三玉と上がる珍形にした。

玉頭の金取りになっていて上手番だが。 

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 △8五同金 

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升田が小池重明をはめた  大棋士升田の恐ろしさ

小池重明(じゅうめい)は賭け将棋をした真剣師で、プロ棋士をも負かし「プロ殺し」といわれた。 角落ちでは、大山、中原、米長、加藤ら名人を倒し、小池強しを印象付けた。 升田幸三先生は本局では引退して何年も経っており、すっかり「升田翁」という風貌であった。 小池にすれば「この勝負は楽勝」くらいの気持ちであったろう。

1図から升田先生は△8五同金!!! 小池重明は心中「あっ」と叫んだに違いない。 こんな玉頭の金を捨ててくるなど通常考えられない。だが、同銀だと8七歩成、5八飛、7二玉で困るようだ。 だが、まだしも同銀と取ったほうが良かったような・・・

実戦は2図以下▲7四歩△7六金▲同飛△8七歩成となって、以下上手圧勝。 振り返ると、升田先生は序盤で△8三玉と飛車頭に上がる棒玉作戦(?)を見せた。 角落ちで三段玉はよく見るが、これは見たことがなかった。

升田先生にすれば「小池ならこう来るだろう」と、このハイライト局面を狙っていたのではないか。 小池はまんまと升田翁の狙いにはまってしまった。ただし、とても高度な「ハメ手」であった。 升田先生の「ふっふっふっ」という笑いが聞こえるようだ。大棋士升田幸三先生の恐ろしい強さをみた勝負だった。