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将棋局面|大山康晴vs木下晃1982-02-01NHK杯|木下が大金星で準決勝へ

1982/02/01第31回NHK杯戦4回戦第3局

大山康晴王将」vs「木下 晃五段」 

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木下晃五段の指し手がさえて会心譜となった将棋。 ▲四間飛車に△腰掛け銀。先手が角交換を挑んで激しい流れになったが、後手優勢となった。1図から手筋が決まって後手勝ちになった。 

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△3六桂打▲同歩△同桂▲3三桂成△4一玉 まで後手の勝ち

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手筋のつなぎ桂 木下が大金星で準決勝へ

手筋の「つなぎ桂」がまともに決まってしまった。 先手玉はあっという間に必至がかかった。「つなぎ桂」としては最高のケースだった。 さかのぼると、これを見越して△4四桂と打っておいたのが好手だった。 本局は木下さんの指し手は勢いよく快勝だった。

木下晃さんはこの年度のNHK杯を盛り上げた存在だった。大金星を挙げて準決勝に進出した。本局は大山康晴先生の晩年であったが、このときまだ王将のタイトル保持者であり、この勝利は大変なことであった。