1852-11-17 御城将棋 将棋手鑑下巻第41局
「天野宗歩」vs「和田印哲」
天野宗歩のお城将棋の棋譜から。 先手引き角から角交換の将棋。宗歩が天野矢倉(片矢倉)、印哲は左美濃に囲った。
先手は角がねらわれているが、次の一手と数手先に好手が見られた。
▲3六歩△3四金▲2三歩成△同銀▲5六歩
天野宗歩のさばき
まず、丸い角の頭に打った▲3六歩が好手。△同金なら▲3四歩がきびしい。 印哲はこの手を見落としていたのだろう。この誤算は痛かった。
2図の▲5六歩の合わせ歩がまた好手。 そのあと天野宗歩の角は5五角→4四角→7一角成と見事にさばけ、快勝となった。
天野宗歩数え37歳の年の対局。