1983-02-17第31期王座戦二次予選決勝「谷川浩司八段」vs「有吉道夫九段」
戦型は、当時流行した矢倉▲2九飛戦法に△棒銀。 △2四角とぶつけられ、先手は対応が悩ましい局面だった。
▲3五金
谷川の鬼手、歩頭の金打ち
▲3五金!とは、すごい鬼手があった。5八にキズがあるので、角銀を渡すと大変。 そこで▲3五金。合駒というべきか捨て駒か。桂の犠打は見るが、金とは。あまり例を見ないハイライト局面だ。
取ると思ったが、2図以下△5一角▲2五金と進み先手優勢となった。 谷川さんクラスになると、大舞台の棋譜でなくとも良い手の宝庫である。