将棋プロ棋士ハイライト局面ブログ|名手絶妙手鬼手奇手好手

竜王名人王将王位棋聖王座棋王NHK杯順位戦ほかプロ棋戦の名局好局熱戦棋譜を局面図で振り返るスマホで見やすいブログ

将棋局面|升田幸三vs大山康晴1975-02-14A級順位戦|升田、絶妙手で攻めをつなぐ

1975-02-14第29期順位戦A級「升田幸三九段」vs「大山康晴棋聖」 棋譜 

f:id:shogifan:20150527201407g:plain

升田先生が▲石田流の変形、大山先生が△3・4筋位取り。 升田が攻め大山がしのぐ大熱戦で、名局だった。

小駒だけの先手はどう攻めをつなぐか。

f:id:shogifan:20160218000300j:plain

   ▲1六歩

f:id:shogifan:20150527201416g:plain

端歩突き 升田、絶妙手で攻めをつなぐ 

▲1六歩と突いた。小駒だけの升田だが、これが絶妙手で攻めがつながっているらしい。 私にはよくわからないが、取ると1三歩が生じていけないらしい。 このあと△8二飛から3一歩で銀を取らせる間に端歩をのばして寄せることができた。

ふつう長手数の将棋は双方にミスがでて長引いたケースが多い。 本局はそうでなく、双方延々と最善を尽くしていたのがすごい。升田勝ちとなったが、すれすれのきわどい内容だった。

本局は、升田幸三先生晩年の大山康晴戦。大山先生が名人を退いてからのA級順位戦だが、すごい内容だった。