将棋局面|中原誠vs有吉道夫1973-02-05棋聖戦5局|有吉が棋聖獲得
1973-02-05第21期棋聖戦五番勝負第5局*「中原 誠名人」vs「有吉道夫八段」
矢倉で▲棒銀の将棋。
1図から後手有吉八段が食らいつく。
△8六桂▲同歩△6九角
火の玉流の執念 有吉が棋聖獲得
確か1図では先手良しで、勝ち筋に入っていたのではなかったか。 どこかの本で解説を読んだ記憶があるが、うろ覚えである。
しかし、△8六桂と捨て、△6九角が「火の玉流」の執念の食らいつき。 △6九角で平凡に8六同歩では、8七歩でダメということか。
2図以下▲7九金△7八角成▲同 金△8六歩▲8四角△3三金と進行し、最後は後手が勝った。
2図で2八飛なら先手勝ちだったか? どこかで先手が勝ちを逃したと思うが、ともあれ、△8六桂捨てから△6九角が勝利もたらしたと思う。 有吉九段はA級が長かったが、タイトル獲得は難しいことだった。この棋聖が唯一のタイトル獲得だった。