将棋プロ棋士ハイライト局面ブログ|名手絶妙手鬼手奇手好手

竜王名人王将王位棋聖王座棋王NHK杯順位戦ほかプロ棋戦の名局好局熱戦棋譜を局面図で振り返るスマホで見やすいブログ

将棋局面|中原誠vs有吉道夫1973-02-05棋聖戦5局|有吉が棋聖獲得

1973-02-05第21期棋聖戦五番勝負第5局*「中原 誠名人」vs「有吉道夫八段」

f:id:shogifan:20160226053811p:plain

矢倉で▲棒銀の将棋。

1図から後手有吉八段が食らいつく。

f:id:shogifan:20160226053926j:plain

 △8六桂▲同歩△6九角

f:id:shogifan:20160226053833p:plain

火の玉流の執念 有吉が棋聖獲得

確か1図では先手良しで、勝ち筋に入っていたのではなかったか。 どこかの本で解説を読んだ記憶があるが、うろ覚えである。

しかし、△8六桂と捨て、△6九角が「火の玉流」の執念の食らいつき。 △6九角で平凡に8六同歩では、8七歩でダメということか。

2図以下▲7九金△7八角成▲同 金△8六歩▲8四角△3三金と進行し、最後は後手が勝った。

2図で2八飛なら先手勝ちだったか? どこかで先手が勝ちを逃したと思うが、ともあれ、△8六桂捨てから△6九角が勝利もたらしたと思う。 有吉九段はA級が長かったが、タイトル獲得は難しいことだった。この棋聖が唯一のタイトル獲得だった。