1985-01-21第45期棋聖戦五番勝負第4局「中村 修六段」vs「米長邦雄棋聖」 棋譜
当時流行した矢倉▲2九飛戦法だが、図が通常と違うのは端歩が1五歩と伸びていないこと。 銀取りに桂を跳ねたところ。後手米長棋聖の好判断が見られた。
△5五歩▲3三桂成△同金寄
米長の好判断、銀は逃げず
△5五歩と銀を逃げず攻めに出た。よく2四銀と上がるのは、銀を逃げているというより端を守っているのだ。
本局は先手は1五歩と端を詰めていないので、1三桂成は怖くない。 かまわず攻めるのが好判断で、銀を取られても△同金寄の形がしっかりしている。 ここでもらった桂馬をのちに△6三桂と打つ形になり快勝した。