将棋プロ棋士ハイライト局面ブログ|名手絶妙手鬼手奇手好手

竜王名人王将王位棋聖王座棋王NHK杯順位戦ほかプロ棋戦の名局好局熱戦棋譜を局面図で振り返るスマホで見やすいブログ

将棋局面|加藤一二三vs大山康晴1981-01-06A級順位戦|大山の強引なサバキ

1981-01-06 第39期順位戦A級07回戦「加藤一二三十段」vs「大山康晴王将」 

1981-01-06a_20140102145530296.png

 大山康晴十五世名人はチャンスあらば積極的だった。

四間飛車に▲引き角から棒銀の将棋。

1図となり、後手は平凡な駒組みをしなかった。

f:id:shogifan:20160218223423j:plain 

△6五歩▲同歩△7三角▲2七飛△5五歩▲2四歩△5六歩▲2三歩成△2六歩

1981-01-06b.png

大山の強引なサバキ

後手は囲っているが先手は不十分、というわけで大山王将は動いた。 △6五歩の突き捨てから△7三角。一瞬気持ちがいいが、2筋を放棄するのでかなり強引なサバキである。 2図の△2六歩がねらいの返し技。 以下、▲1七飛△5二飛▲5八歩△5五銀▲3四歩△6六歩▲同金△同銀▲同銀 △2七金▲同銀△3七角成と、強くさばいた。 本局は攻めに攻めて後手大山勝ちとなった。