1984-12-20 第23期十段戦七番勝負第6局「中原 誠十段」vs「米長邦雄棋聖」
中原誠十段の防衛戦で、最も中原流がでた将棋だったように思う。 ▲ひねり飛車から速攻を仕掛けた将棋。飛車を3筋に転じて、飛車角交換になった。次の一手、先手の左辺のこの形といえばあの手。
▲8五桂
中原待ってましたの好手▲8五桂跳ね
歩頭に▲8五桂と跳んだのが好手。ひねり飛車で角道がふさがったこの形といえば、いつ桂馬を跳ねるかだ。 中原誠先生は「桂使いの名人」だから好機は逃さない。
同歩は5五角から6四歩で寄りなので△7二金と上がったが、それでも同じくやっていって先手勝ちとなった。