将棋局面|福崎文吾vs米長邦雄1986-12-18十段戦6局|福崎が十段獲得
1986-12-18 第25期十段戦七番勝負第6局「福崎文吾七段」vs「米長邦雄十段」
福崎文吾七段がタイトル「十段」を獲得した棋譜から。 得意の▲振飛車穴熊の将棋で、最初向い飛車だったのが、気が付くと飛車は3筋にいて斬っていった。 先手からの寄せだが、1図から3手目が強烈だった。
▲3五歩△2三銀▲1三銀
福崎が十段獲得
本局のハイライトは、穴熊らしい圧巻の寄せだった。 銀をバックさせて銀を打ち込むのが強烈な寄せ。 2図からは△同銀▲同角成△同玉▲2五桂△2四玉▲3三銀△3五玉▲3六歩以下、後手玉を受けなしにして終局となった。 このシリーズは福崎七段の妖刀が冴えわたり、本局の勝利でビッグタイトル十段獲得となった。
福崎さんは、調子が良いと爆発的な力を発揮した。振飛車穴熊はその原動力となった。