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将棋局面|羽生善治vs渡辺明2008-12-17竜王戦7局|渡辺明が永世竜王獲得、将棋界初の3連敗4連勝

2008年12月17日・18日 - 竜王戦七番勝負第7局

羽生善治名人-△渡辺 明竜王 棋譜 

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渡辺明竜王が5連覇を達成し永世竜王を獲得した一局は、難解な終盤だった。 矢倉で後手の渡辺さんが5五歩交換から△3三銀と上がる新手を見せた将棋。 終盤で▲2七香と合駒をしたところ、後手に一見意味不明の次の一手が出た。 

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△1四歩

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一見意味不明の歩突き

△1四歩と突いたのは、すぐに意味のわからない手だった。 以下▲6五桂△2五歩▲1六玉△2七竜▲同玉△2六香と進んで意味がわかった。 △1四歩がないと1六玉で逃げられる。 実戦は▲同角△同歩▲同玉△3五角以下、飛車を取って終局、後手渡辺勝ちとなった。

渡辺明竜王5連覇、永世竜王の資格を獲得、将棋界初の3連敗4連勝など、値千金の一局

このシリーズは、渡辺竜王が羽生さんの初挑戦を受けた興味深いシリーズだった。 しかも両者に「永世竜王」がかかった大勝負だった。 羽生さんが勝つと通算5期で、渡辺さんが勝つと連続5期で永世竜王になる。

最終局のこの将棋は、序盤で渡辺竜王が矢倉△5五歩戦法からの△3三銀の新手を出した。 最後までわからない混戦を渡辺さんが勝った。しかも3連敗から4連勝。将棋界初の奇跡だった。

竜王を5連覇。永世竜王の資格を得たのは渡辺さんが初めてである。

渡辺さんにとっては非常に大きな価値ある勝利だった。 渡辺さんが勝つか、羽生さんが勝つかで、その後の将棋史は違うものになったであろう。 将棋史上で非常に意義深い一局だった。