将棋局面|先崎学vs大山康晴1988-12-09将世企画|先崎、師匠米長を思わせる指しまわし
1988/12/09将世企画大山最強振飛車に10代パワーが挑戦2局
先崎学四段時代の棋譜より。『将棋世界』誌の企画将棋。 △中飛車▲天守閣美濃。大山康晴十五世名人の金銀が積極的に動いた。 先手は桂馬が取られる形で忙しい局面。ここから数手の指し手が新人と思えなかった。
▲8六角△5二飛▲6六銀△4五歩▲7五歩
先崎、師匠米長を思わせる指しまわし
▲8六角と飛車取りに自陣角を打つ。これは後手からの8六歩の防ぎにもなっている。 そうして▲6六銀が好手順だった。
玉頭に厚みを築くのは、まるで師匠米長邦雄を見るかのような指しまわしだった。 確か米長さんは、対大山戦では玉頭の厚みで負けぬよう意識していたということを述べていたと思う。
4五の桂馬は取らせるが▲7五歩と桂馬を攻めて先手優勢。 このあとも完璧に指して、新人先崎四段の快勝となった。