将棋局面|渡辺明vs森内俊之2013-10-28竜王戦2局|森内が受けの妙技で魅せた
2013年10月28日~29日第26期竜王戦七番勝負第2局
森内俊之名人が挑戦する竜王タイトル戦から。 矢倉戦で△5五歩交換戦法の将棋だった。 1図は終盤で▲3六香と打った局面。後手は詰めろだから受けなければならない。
△3四歩▲同香△3三銀
森内が受けの妙技で魅せた
△3四歩と近づけて、▲同香に△3三銀とぶつけるのが受けの妙技だった。 3三歩だと、1二飛、3一玉、1一飛成のとき合駒に困るが、△3三銀と上がってあればそのとき4二玉と逃げられるというわけ。 ずっと前の局面からこの受けを読んでいるわけで、その技術の高さには感動させられる。 森内名人が快勝して、連勝となった。
本局はさかのぼって攻めの△4五桂、2図のあとの寄せの△6九銀も好手だった。