将棋局面|谷川浩司vs西川和宏2013-10-20NHK杯|若手西川が好サバキで谷川を破る
2013年10月20日第63回NHK杯2回戦第11局
西川和宏四段の好サバキから終盤力を見た一局。 △中飛車▲居飛車穴熊の将棋。先手桂得となった。1図▲2八飛と引いた局面から、後手の見事なサバキが。
△3六歩▲同歩△6五銀▲6六歩△7三角▲6八飛△5六銀▲同金△3六飛
若手西川が好サバキで谷川を破る
6五銀は6六歩があるので、どうするのかと思った。 △3六歩と突き捨てて△6五銀が強攻手段。▲6六歩に△7三角と飛車取りにのぞく。 △5六銀捨てが△6五銀からの継続手段で、△3六飛と気持ちよく出て好サバキとなった。
2図となると後手が面白そうである。 先手は、△7三角のとき3五歩とするとか変化の余地はあったような・・・。 2図のあとも後手西川四段がひるまず指した。終盤もきわどい形を残して勝った。
中盤早々に谷川九段が桂得をして十分の形勢だったが、西川四段がうまくさばいた。 驚くのは西川四段が、1図の少し前から秒読みだったということ。 難しい局面を延々と秒読みで指して、谷川浩司九段を破ってしまったのには恐れ入った。