将棋局面|渡辺明vs森内俊之2013‐10‐17竜王戦第1局|森内の気合い勝ち
2013年10月17日~18日第26期竜王戦七番勝負第1局
森内俊之名人が挑戦する竜王戦初戦で、棋風がよく出た一局だった。 矢倉戦で△5五歩交換戦法だったが、序中盤が難しい将棋になった。 1図は△5四金と前進してきたところだが、ここ数手が印象的だった。
▲7四銀△4五金▲4六歩
森内の気合い勝ち
▲7四銀は駒の連携が悪くなるので思い切った手だった。 だが△6五金を防いで、「△4五金と出なさい」と言っているかのようだ。 そして2図、▲4六歩と打って「△4四角と出てくるならどうぞ」と居直る。このあたりが森内名人らしかった。
2図で△4四角なら難解だったようだが、森内名人の気合いが渡辺竜王を退けてしまったようだ。
実戦は△4四金と引いて、▲6三銀不成△5三角▲3七桂△7三桂▲4五歩と進み、後手の金が詰んでしまった。 金を取らせても△8五桂で攻めようという渡辺竜王の読みだったが、さすがに金を取らせるのは大きかったようだ。 そのあとも渡辺竜王が攻め続けるが、先手玉は捕まらず森内名人の勝ちとなった。